MENU

地球の未来予測からジャズを考える

ジャズの未来を考える。とか、日本の政治を考える。というと、大多数の人は、大きなテーマだと認識するのかもしれませんが、世の中広いもので、学者さんの中には宇宙の視点で研究なさっている偉いお方がいらっしゃって、そういう人の学説を聞き齧るのが、僕は大好きなんです。

そういう感覚だと、日本の政治は小さいテーマということになるんですよね。

地球の未来予測についてのいろいろを知ったかぶると、なんでも、今から3億年後にはまたまた超大陸が形成されるそうです。3億年というとえらく遠い未来ですが、それまで人類が絶滅してなかったとしても、少なくとも国境は滅茶苦茶ってことですよね。だって日本も中国もアメリカもロシアもウクライナも1つの超大陸で繋がっちゃってるわけですから。

さらに10億年後には、太陽の光度が10%増加することにより、海洋が蒸発するらしいです。そうすると、プレートテクトニクスもとまっちゃう。
そうなると30億年後には、地球が巨大な磁石ではなくなるので磁気圏が崩壊する。そうなると大気は剥ぎ取られちゃうみたいですね。
さらに40億年後には、地表温度の上昇により、地表は融解するそうです。
最後は75億年後、赤色巨星状態となった太陽に飲み込まれるというのが、地球の最後らしいです。

おもしろーい!

それが本当だったら、少なくとも人類は地球を脱出して、第2の地球をどこかで見つけるか、あるいは人工的につくり出すかしない限り、住むところがなくなっちゃうわけで、まあ滅亡は必然なんじゃないですかね。

それを前提とするならば、もはや日本の将来を考える意味が、少し変わってくると思うんですけどね。どうせ超大陸ですから。

人類自体も滅亡すると決まっているとしたら、それが海洋が蒸発する10億年後だったら、まだ昼寝でもしておいていいわけですが、1億年後と仮に考えると、いやまだまだ先だなぁってことになりますね。(^◇^;)

まあそれでもですよ。人の寿命が100年としたら、ヒトの種としての寿命はあと何年あるのか?意外に思ってるより短いかもしれませんよね。
それに人類は好き勝手に地球をいいように利用してきた。散々汚してもきたし、悪いこともいっぱいした。
残りの余生は、過去を反省しながら、なるべく苦しまないような迷惑をかけないような絶滅、つまり種としての終活でも始めたらどうなんだ。
そんな思想が生まれてきてもいいし、そしたら逆説的ですけど、平和になりそうな気もするんですけどね。

さて、少々長い話になって恐縮ですが、つまり何が言いたかったかというと、視点というのは変えることができるし、視点を変えると善悪正邪が入れ替わることもあるということです。

ジャズを学ぶ人にオススメなのは、主観的に考えることをやめて、客観的な視点から自分の演奏を評価する習慣を身につけることです。

「周りの音を聴くことが大事ですよ」とアドバイスされた初心者の方がよくおっしゃるのが、「イヤ自分のことで精一杯で、そんな余裕ありません」というような言い訳です。

仮にサックス吹きの初心者の方だったとして、「そうだったとしても聴かないとダメですよ」とスジ論を振りかざしても、だいたい採用されません。
そこで僕が言うのは、「そのまま周りの音を聴かないままだと、共演者から嫌われますよ」「コイツはオレの音を全然聴かないから、一緒に演奏する意味ないって思われますよ」「聴けるようになれば逆に好かれるようになりますよ」ってなことです。
俄然、聴く能力を身につけることについてのモチベーションが上がりますよね?

また仮にカルテットで演奏しているとして、ピアニストは「自分:3人」と考えがちだと思います。
ここでオススメなのは、そうやってピアノの前で弾いている自分の視点を閉ざし、客席側からバンド全体を想像してみることです。
そう考えると、バンド全体を1とするなら、自分はその4分の1をやればいいだけなんですね。
むしろ自分が弾かないという選択をすることで、良い演奏にすることができる可能性に気がつくことでしょう。

けっこうジャズをやっている人は努力家の人が多いのですが、残念ながら教則本コレクターになってしまう人も多いというのが現実だと思います。
教則本を読んだり、楽器の練習に勤しむのは、もちろん大事なことなのですが、早く上達したいという焦りから、つい近視眼的になりがちです。
全く関係ない宇宙や地球の話から始まりましたが、遠回りを自分から望んでいくくらいの余裕を持った方が、「急がば回れ」かえって真なる理解につながるかもしれませんよね。

よかったら酔ingの事をシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1970年生まれ、熊本県出身熊本市在住。Tenor Saxophone奏者。
‪熊本市中心市街地活性化プロジェクトStreet Art-Plex Kumamoto「JAZZ‬
OPEN」のプロデューサー、上通り並木坂の「えびす祭り」のステージ企画プロデューサー、熊本シティエフエム「しろひのBaby Talk Jazz
Study」番組パーソナリティを務めている。2009年、自己レーベルFelidae's Recordsより、初アルバム「Tiny
Purple」(JASRAC R-0940557)を発表。北九州市立大学ジャズ研究会K&K出身。

目次